ダンススポーツ・フィギュアにおける筋肉の使い方解説
※WDSF教本(スタンダードの原理)の抜粋(赤字の部分は個人的見解で追加・修正したものであり、自己責任でお願いいたします。)
考慮すべきアクション:ナチュラル・ターンの男子の1―3歩(プレパレーション・ステップを含む)
スタートの体勢
真直ぐに立った体勢から、左の脚部とボディが軸になり、右の脚部がヒップから伸ばされる:足のボールは床に接し、膝は曲げられている。
プレパレーション・ステップ |
右脚(スタンディング・レッグ)の筋肉の収縮段階 ・右脚はバランスを保つために筋肉が等尺収縮(静的)する。; ・右脚が曲がりボディが前進する; ・右脚のひっぱりが右腸骨を後方にひくことによって左腸骨は前方にでる;右大腿骨の後ろ側の筋肉によるアクションである(腹横筋と復斜筋と共に足の屈筋群と殿筋)。 左脚(ムービング・レッグ)がスウィングしている段階 ・左脚の振り子運動:足根関節(足首)の背屈(足首筋肉の収縮); ・左膝のわずかな伸展(腿の伸筋 ― 大腿四頭筋); ・左股関節の屈曲(腰の筋肉を収縮させる ― 腰筋と大腿直筋) 左脚の完全な接地と右脚のリカバリーの段階 負荷移動の間、膝はわずかに曲げた状態で左足ヒールと右足ボールは床に接している。(バランスを保つために使われる大腿四頭筋と足の屈曲群)。 右脚は左足にリカバー: ・右脚:足根関節(足首)の底屈(足首の背面の伸筋); ・右膝の伸展(腿の伸筋 ― 大腿四頭筋) ・右膝の屈曲(大腿四頭筋)とヒッのプ屈曲(ヒップの括約筋 ― 大腰筋と大腿直筋) |
ナチュラル・ターンの第1歩 |
左脚(スタンディング・レッグ)の筋肉の収縮段階 ・左脚はバランスを保つために筋肉が等尺収縮(静的)する: ・左脚が曲がりボディが前進する: ・左足のひっぱりが左腸骨を後方にひくことによって右腸骨は前方にでる;左大腿骨の後ろ側の 筋肉によるアクションである(腹横筋と復斜筋と共に足の屈筋群と殿筋)。 右脚(ムービング・レッグ)がスウィングしている段階 ・右脚の振り子運動:足根関節(足首)の背屈(足首筋肉の収縮); ・右膝のわずかな伸展(腿の伸筋 ― 大腿四頭筋); ・右股関節の屈曲(腰の筋肉を収縮させる ― 腰筋と大腿直筋) 右脚の完全な接地と左脚のリカバリーの段階 負荷移動の間、膝はわずかに曲げた状態で右足ヒールと左足ボールは床に接している。(バランスを保つために使われる大腿四頭筋と足の屈曲群)。 プッシュの段階を終えた左脚、引き続いて右足にリカバーする: ・左脚:足根関節(足首)の底屈(足首の背面の伸筋); ・左膝の伸展(腿の伸筋 ― 大腿四頭筋) ・左膝の屈曲(大腿四頭筋)とヒップの屈曲(ヒップの括約筋 ― 大腰筋と大腿直筋)。 |
ナチュラル・ターンの第2歩と3歩 |
右脚(スタンディング・レッグ)の筋肉の収縮段階 ・右脚はバランスを保つために筋肉が等尺収縮(静的)する。; ・右脚がわずかに伸び、ボディは前方に張り出る; ・右脚のひっぱりが右腸骨を後方にひくことによって左腸骨は前方にでる;右大腿骨の後ろ側の筋肉によるアクションである(腹横筋と復斜筋と共に足の屈筋群と殿筋)。 左脚(ムービング・レッグ)がスウィングしている段階 ・左脚の振り子運動:足根関節(足首)の背屈(足首筋肉の収縮); ・左膝のわずかな伸展(腿の伸筋 ― 大腿四頭筋); ・左股関節の屈曲(腰の筋肉を収縮させる ― 腰筋と大腿直筋)
スウィング段階のあとで ・左脚は前頭面に沿って横に動く ― 外転 ― (スウィング・サイド・ステップ原理);この段階では腿の外側の筋肉が関わる(大腿筋膜張筋) ・左足首の伸展と足の指の屈曲、ふくらはぎは緊張(足首の伸筋と足の指の屈筋、下腿三頭筋)
左足の完全な接地と右足が左足に閉じる段階 ・両膝は少し曲げられ両足のボールは床に接している;大腿の前面の筋肉、大腿の外側の筋肉、ふくらはぎと大腿の内側の筋肉が含まれる。(大腿四頭筋、下腿三頭筋、内転筋) ・右脚は左脚に閉じる:大腿の内側の筋肉と腹部の筋肉は制御されている(内転筋、腹横筋と腹斜筋) ・両足はトウで閉じられている;足首の伸展と足の指の屈曲、ふくらはぎは緊張(足首の伸筋と足の指の筋肉の屈曲、下腿三頭筋)
右足によるロゥアの段階と左足での準備段階 ・両足のヒールは床へロゥアする。ふくらはぎと大腿の後ろの筋肉、コントロールされた腹筋(下腿三頭筋、足の屈筋群と殿筋、腹横筋と腹斜筋と共に) ・左脚少し後方に振られている:股関節の伸展(股関節の伸筋群) ・右膝は大腿の筋肉によりわずかに屈曲する(大腿四頭筋) |